人力検索リニューアルについて

いつの間にか同一IDでのいるか数が一番多い現役ユーザーになっていました。人力検索との付き合いはその歴史の半分でしかありませんが、その間回答において牽引してきた一人として今回のリニューアルについて思うところを書いておきます。
 
一言で言うと非常に残念です。
 
質問の無料化の導入ですが、当初は有料の質問と無料の質問が混在することになるでしょう。技術的な質問など手間と質が求められる質問においてポイントを使って質問してくれる人がどれくらい残るかということになります。そして一番心配されるのは無料質問に対する回答の質の低下です。質問者の意思に関わらず回答は公開され、無料であるが故に回答者には教えてあげるという態度となるでしょう。ポイントという質問者の評価が無くなればいい加減な回答も今より増えます。
 
仮に無料質問も有料質問と同じように回答が付くとしたら誰も有料で質問などしないでしょう。また無料で質問できるということでtwiterなどからの質問増加も見込めますが、質問を投げたはいいが後は放置のように質問の質の低下も予想できます。
 
今までの人力検索ではポイントと言ってもわずかばかりの小銭でしかありませんが、回答するときに無駄なポイントとならないように言葉を選んで丁寧に回答することを心がけましたし、他の人よりもわずか5ポイント高いだけですごくうれしかったものです。
 
ただし、ポイントを導入することでの弊害もありました。ポイント目的とした多重アカウントや回答者同士の足の引っ張り合い。質問者に無駄に媚を売ったり、専門家を装った回答などが目に付くようにもなります。でもこれは人力検索が有料という道を選んだのだから当然、想定される事態でもあるし積極的に対処していかなければならなかったことです。私からしたらそれをやらずに諦めてしまったとしか思えないし、正直人力検索を投げ出したんだなって思いました。
 
jkondoの日記で初期の理念を再確認させていただきましたが、初心者にやさしい質問サイトというのは私も賛同するところで微力ではありましたが尽力させていただきました。ただし、ネットが変わったと言っても以前として初心者にやさしいとはとても言えないと思います。むしろ住み分けが細分化し他者を受け入れないようなコミュニティもその分増えたように思います。
 

そのことからも人力検索の役割はまだ終っていないと思います。リニューアルをするのであれば初心者に厳しくて部外者を寄せ付けないような閉じたサイトではなく、ただコミュニティにまかせるのではなく運営が積極的に駄目なものは駄目、良いものは良いということをはっきりして、フレンドリーな雰囲気でリニューアル後のサイトを作っていってほしいと思います。